| ヒアルロン酸はムコ多糖類の一種で、目の硝子体、へその緒、関節液、皮膚、助膜液、血清など体内に存在する構成成分です。中でも肌は3層で構成されていますが、その本体ともいえる大切な部分が、表皮の奥の真皮です。ヒアルロン酸は真皮に多く含まれている成分で、生まれたばかりの赤ちゃんの肌に多く含まれていますが、加齢とともに失われていくといわれています。 |
◆ヒアルロン酸の潤い効果
ヒアルロン酸は、化学的に作り出したものではなく、動物のあらゆる組織に分布している天然の成分です。にわとりのトサカや牛の眼球に特に多く存在していることは前々から広く知られていました。もちろん人間でも、目の硝子体、へその緒、関節液、関節まわり、皮膚、血清などに多く存在しており、体内で必要に応じてつくられているものです。体内のヒアルロン酸が半分に消耗するまでの期間は約2〜3週間ですが、表皮ではわずか1日で半分を消耗し、2〜3日ですべてが入れ替わります。私たちの体は、毎日新しいヒアルロン酸を必要としているのです。量的には皮膚に最も多く、体全体の約50%が分布しています。皮膚組織を拡大してみると、皮膚の真皮は、コラーゲン、エラスチンという細かい線維と線維芽細胞が絡み合ってできており、皮膚細胞の隙間を埋めるようにヒアルロン酸が存在しているのがわかります。
真皮の水分量は一般的には男女を問わず加齢と共に減少していくものですが、この変化にはヒアルロン酸の生成量が密接に関係しているようです。たとえば、乳児の肌は水分量の比率が高く、柔らかく弾力性に富みキメも細かいのですが、これは皮膚組織にヒアルロン酸が豊富にあるため、水分保持の機能が十分に働いているからと考えられます。皮膚組織のヒアルロン酸が減少していくと、見た目にも肌のみずみずしさが失われていくのがわかります
◆ヒアルロン酸の保水効果
ヒアルロン酸は、すぐれた保水性があり、1gで6Lの保水力があるともいわれています。
ヒアルロン酸の最大の特長は、すぐれた保水力であり体内に存在している状態では、1gで約6Rの水分を抱えると言われています。
分子構造としては、D-グルクロン酸とN-アセチル-Dグルコサミンと呼ばれる2糖が直鎖状に交互に結合した、きわめて分子量の大きい多糖類です。構造式を見るとわかるように、水(H2O)との親和性が高く水を呼び集める構造を持っています。
この水溶液は非常に粘度が高く安定した水との親和構造になっているので、温度や湿度の条件に左右されず常に一定の保水性を保持する性質があることから、皮膚の潤いや肌の弾力性を化粧品の保湿剤として使用されるようになったのは、このような理由からなのです。
◆ヒアルロン酸の生理的機能
ヒアルロン酸は医療分野でも関節の軟骨がすり減り痛みが生じた場合(変形性膝関節症)の有効な潤滑剤として、白内障の治療のために眼内レンズを挿入する手術の際の補助剤として、また涙液が不足して起きる目の疾病(ドライアイ)用の目薬にも用いられています。
1)関節まわりの軟骨部分の衝撃緩和や潤滑作用
2)細菌やウイルスからの感染予防
3)創傷治癒の促進
4)眼の水晶体の透明度の維持 |
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