【便秘の分類】
便秘は生活習慣や精神的ストレスなどから起こる「機能性便秘」、体内で何らかの病気に冒されて起こる「器質性便秘」とに分けられます。機能性には、運動不足や食生活の偏りから起こる「弛緩性」と、腸の動きが鈍くて起こる「直腸性」、そして自律神経のバランスを崩して起こる「けいれん性」があります。 |
1)器質性便秘(消化管の障害)
A)先天性
B)後天性
2)機能性便秘(排便メカニズムの障害)
A)急性便秘
B)慢性便秘
a)弛緩性便秘(腹筋力の不足)
b)直腸性便秘(排便反射の鈍化)
c)痙攣性便秘(自律神経の障害)
3)症候性便秘
4)薬物性便秘 |
T.器質性便秘とは
器質性便秘とは、もともとの腸管自体の異常、あるいは腸管壁のポリープなどで、消化管(胃→小腸→大腸→肛門)に物理的な障害よって生じる便秘です。先天性のものと後天性のものに分けられ、先天性の便秘には、巨大結腸症とS状結腸過長症があります。また、後天性便秘には、特発性巨大結腸症・大腸がん・直腸がん・腸管癒着などがあります。
(1)弛緩製便秘
弛緩性便秘とは、主に腹筋力の低下により、全体的に便を送り出す力が弱まり、腸の動きが悪くなることが原因で、高齢者や妊娠経験者に多くあらわれる症状ですが、もっとも多い便秘のタイプです。また、便秘薬の常用者も、薬の刺激で便意を催させるため、ますます腸の機能が低下して、弛緩性便秘になることがあります。
*便秘が長く続くと腹部膨満・頭痛・肌荒れなどが現われます。腹筋を鍛え、食事は食物繊維を多く摂ったり、善玉菌を増やして腸内環境を整えたりすることが大切です。
(2)痙攣性便秘
痙攣性便秘とは、日頃のストレスや睡眠不足等により、腸が過敏に反応し、痙攣した状態になって便の通りが悪くなることで起こる便秘です。便意があってもなかなか出すことができず、出たとしてもごく少量のコロコロとした硬い便という症状が特徴です。 痙攣性便秘の場合は、腸が荒れているため、食物繊維を摂ることは過剰な刺激となり、ますます便秘を悪化させる恐れがあります。
(3)直腸性便秘
直腸性便秘は、時間がないなどの理由で、便意があるのに排便を我慢することを繰り返すうちに、直腸が鈍感になってしまい、便が肛門の近くまで来ているのに、なかなか出せないといった症状です。コチコチの便が排泄となります。
*正しい排便習慣をつけるとが大事で、朝食をきちんととり、便意を感じたら、すぐにトイレに行くことを心がけましょう。
U.機能性便秘とは
機能性便秘のうち、急性便秘とは、食生活の変化や精神的要因等の原因によって起こる、一時的な便秘を指します。具体的には、ダイエットのために急に食事の量を減らしたり、仕事や人間関係などで精神的ストレスが生じたりした場合で、女性の場合にはこれに加え、妊娠や月経前に発症する便秘などがあります。この場合は原因が解消されることで自然に元に戻ります。一方、慢性便秘とは、比較的長期にわたって続く大腸の機能異常に基づく慢性便秘で、結腸性便秘・直腸性便秘・痙攣性便秘の3つに分けられます。
1)急性便秘
@便の成分になる食物繊維の摂取が少ない場合
A体内の水分不足により、便の水分が不足した場合
B環境の変化による身体的ストレスが生じた場合
C寝たきりのなどの状態のため、腸の運動そのものが低下し、腸内の便の滞留時間が長期化した場合
D薬剤の副作用
2)慢性便秘
@弛緩性便秘:腹筋力の不足などによって起こる場合
A直腸性:便意を我慢するなどによる排便反射の鈍化で起こる場合
B痙攣(けいれん)性:過敏性大腸炎など自律神経の障害で起こる場合 |
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